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こんにちは、大阪南船場の「お節介」税理士@野口たかしです。
今日は久しぶりの雨。明日からは、相当寒くなるみたいですね。
会社の会計担当者は、11月になると憂鬱な時期になるのではないでしょうか?
社員の年末調整をしなければなりません。
平成30年度の税制改正で、所得金額調整控除という制度が創設されて、非常にややこしくなっていますし。
私もサラリーマン時代、年末調整の様式(エクセル)に入力していましたが、字が小さいし、これでホントに合ってるの?みたいな感じで、会計担当に渡していました。間違っていれば、担当者から連絡があり、訂正させられたり・・・。
会計担当も、従業員が多ければ、チェックも大変です。
さて、国税庁では、e-Taxや「確定申告書等作成コーナー」など、過去からICTを活用した施策に取り組んでおり、本年新たに、年末調整アプリの提供が開始されました。
当然、無料。
これからは税理士さんに頼まなくても、年末調整の手続ができるようになる!?
具体的な内容は、国税庁のHPをご覧ください。
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年末調整手続の電子化に向けた取組について
https://www.nta.go.jp/users/gensen/nenmatsu/nencho.htm
アプリは、PCだけでなく、従業員に操作させることを前提に、スマホにも対応しています。
入力画面は対話形式になっていて、これなら従業員も簡単に、年末調整関係書類(データ又は紙)を作成できると思います。
また、マイナポータルと連携して、各種控除が自動で入力されます。
従業員が作成したデータを取りまとめる会計担当者用のメニューも用意されています。
丁寧なマニュアルもあるので、比較的導入は楽ではないでしょうか。
ただ、作成したデータから源泉徴収票を作成することまでは出来ず、ベンダーが販売している給与計算ソフトにデータを連携させることで源泉徴収票を作成する流れになってます。
例えば、「弥生給与」では、連携ツールが提供されています。
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年調ソフトを利用して年末調整をする場合は?
https://www.yayoi-kk.co.jp/lawinfo/nencho/nenchosoft.html
平成14年、私は国税庁に出向し、「確定申告書等作成コーナー」を開発しました。国税庁が初めて提供したアプリだと思います。
納税者に無料で提供するので、「税理士の業務(商売)を圧迫するのではないか」といった心配もあり、当時、税理士会に説明に行ったのが懐かしく思われます。お陰様で、今や、最強の確定申告アプリに成長しました!
あれから20年以上が経ち、年末調整まで無料でできるようになったということで、隔世の感があります。
今後も、マイナンバーカードの普及とともに、もっともっとICTサービスが充実されることを祈念しております。