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こんにちは、大阪南船場の「お節介」税理士@野口たかしです。
オミクロン株が猛威を奮っています。今日の大阪の感染者は5千人超!
国税庁のホームページを見ると、国税職員も相当数の感染者が発生しています。
一昨年、昨年に続き、確定申告の期限が延長されるかもしれません。
さて、今回は、自己開発することとした会計ソフトについて、お話したいと思います。
私自身、確定申告をするために、市販の会計ソフトを利用していますが、
・ 仕事柄、毎日記帳をするほどの取引がない
・ 毎月、家賃や水道光熱費、電話代、交通費など、固定的に発生する経費が多い
といったことから、会計ソフトで、いちいち勘定科目を選択して仕訳するのが面倒だと思うようになりました。
私と同様、毎日記帳する必要がないのに、高い会計ソフトを使っているという方、特にフリーランスや小規模事業者もいるのではないでしょうか?
出来るだけ帳簿入力の手間を省き、青色申告決算書が作成できる会計ソフトがあればいいのですが、市販の会計ソフトは万人向けに開発されていて、どこも似たり寄ったり。なかなか無いわけです。
じゃぁ、どうすれば良いか。
よし、自分で会計ソフトを作ってやる!と決意した次第です。
以前、国税庁に勤務していた時、国税庁HP「確定申告書等作成コーナー」の開発に携わりました。
業者に開発を依頼する際、どんなシステムを作ってもらうかをイメージしてもらうために、私自身がエクセルを使って、プロト版を作成していました。
その時のノウハウを使って、今回作成したのが、「Tax-Assist」(ティー・アシスト)
あくまで、記帳と決算書の作成を支援するシステム。
実際の確定申告は、国税庁HP「確定申告書等作成システム」を利用すれば良いわけで、できるだけシンプルな構成としています。
通常の会計ソフトは、ひとつの仕訳を入力するための画面が用意されています。プルダウン・メニューで「勘定科目」を選択、「摘要」や「金額」を入力するようになっています。
このプルダウンが面倒なんです。メニューから勘定科目を目で追わないと選択できません。
自作したソフトは、エクセルを活用。タテ=日付と摘要、ヨコ=勘定科目、という一覧性のある構成にしているので、非常に入力がしやすいと思います。
しかも、毎月発生する費用、例えば、家賃や水道光熱費、電話代などは、予め各月に埋め込んでおけば、いちいち摘要を入力する必要がありません。家賃や新聞代など毎月定額で発生する経費は、金額も各月に埋め込んでおけます。
また、必要のない勘定科目は、非表示にしておけば表がコンパクトにもなります。
個人事業者の場合、家事関連費として、一部の経費の何パーセントかを自己否認するケースがあり、決算時に、その調整を行えるようにしています。また、月別の損益がどうなっているか確認できるようにしています。
また、減価償却費を計算する画面も用意しています。
開発中で画面は添付しておりませんが、期末棚卸高や家事割合等を入力した後、
・月別集計表(各月の損益を一覧表示)
・損益計算書
を作成することができます。
なお、貸借対照表の作成も、将来的に可能とする予定。一部、事業主勘定以外の仕訳処理が必要となりますが、できるだけ簡便に入力出来るようにしたいと思ってます。
いかがでしょう?
できるだけ入力を省力化して、損益計算書等を作成することができます。
あとは、このシステムで出力した帳票を参考に、国税庁HP「確定申告書等作成コーナー」で入力すれば、決算書が完成!
今時、手書きで帳簿をつけておられる方はいないと思いますが、かといって、市販の会計ソフトの使用感に不満をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
事業によっては、全く使わない勘定科目もありますよね。その場合は、その列を非表示にすれば、より見やすくなります。
また、比較的事業規模が大きな方であれば、売上帳や経費帳などのシートを追加するなどのカスタマイズも可能です。
今後、会計事務所で、クライアントの記帳代行に、このシステムを活用する場合を想定して、弥生など市販の会計ソフトとデータ連携できるようにもしたいと思っております♪
※令和4年1月29日、内容を更新しました。